未経験の私が医療事務をやってみました!/今後の転職の参考に・・
現在は医療事務の求人について「資格、経験不問」としている医療機関も見かけます。
当クリニックも「資格・経験不問」であり、事務スタッフの多くが異業種から転職され医療業界未経験のスタッフで構成されています。私もその1人です。
「未経験から医療の世界に飛び込んだらどうなるんだろう?」という疑問を持つ方に向けて、お話したいと思います。
全くの異業種からの挑戦!
以前は営業の仕事をしていました。
パソコンスキルは人並み程度、医療の知識なんて殆どありませんでした。
前職で数年間経験を積み転職を考えていたとき、以前から憧れていた医療事務の募集を見つけたんです。
風邪などで病院に行くと最初と最後に出会う事務さんが優しく対応してくれたことをきっかけに憧れの職業になっていました。
「そんな職業に私もなれるかもしれない♪」医療事務資格のない私にとって、「資格不問」はありがたい条件でした。
最初の壁:専門用語の嵐!
いざ働き始めると、職場で飛び交う言葉がほぼ専門用語で、外国来ているかのようでした。
「カルテ」「レセプト」「傷病名」「保険点数」「薬剤名」…頭の中は常に「?」マークがいっぱい。
最初は本当に不安でしたが、参考書を読んだり、ネットで調べたり、新卒時代のように必死に勉強しました。
1日、1日経過していくたびに、徐々に覚えられ成長していくことが実感出来ました。
第二の壁:複雑な保険制度
医療事務の仕事で一番苦労したのが、医療保険制度の理解です。
国民健康保険、社会保険、後期高齢者医療制度…それぞれの仕組みや給付内容、自己負担割合などが複雑に絡み合っていて、最初は全く理解できませんでした。
また、保険制度は頻回に診療報酬改定があるので、常に最新情報を学習していく必要があります。
先輩スタッフに質問したり、日々の学習を通して少しずつ覚えていきました。
今でも「あれ? この場合はどうなるんだっけ?」と迷うことがありますが、そのような時はすぐに調べて次回からは対応できるように心がけています。
第三の壁:患者さんとのコミュニケーション
受付は、患者さんと最初と最後に接する場所、クリニックの顔とも言えるので明るく丁寧な対応が求められます。
体調が悪くて不安な気持ちを抱えている患者さんや、医療保険制度について詳しく知りたい患者さんなど、様々な方がいらっしゃいます。
最初はどのように声をかけたらいいのか、聞かれた内容も分からないなど、戸惑うことが多かったんです。
そんな時は先輩スタッフの対応を見たり、少しずつコミュニケーションスキルを磨いていきました。
自分がお役に立てたとき、患者さんからの「ありがとう」という言葉が、この仕事のやりがいにつながると思います。
未経験だからこそ、素直に医療事務という仕事に向き合うことが出来ました。
また、「もし自分が患者だったら、どんな対応をしてもらいたいか?」という視点を持ちやすく、患者さんの立場になって考えることができたと思います。
そして、何よりも周りのスタッフの温かいサポートがあったからこそ、ここまでやってこられたと思っています。
分からないことは丁寧に教えてくれますし、困った時には助けてくれます。
職場の人間関係に恵まれたことは、本当に大きかったです。
未経験から医療事務の世界に飛び込むのは、決して簡単ではありません。
覚えることもたくさんあり、大変なこともあります。
でも、やりがいのある仕事であることは間違いありません。
もし少しでも興味があるなら、思い切って挑戦してみてください。
最初は不安かもしれませんが、周りのサポートを信じて一つずつ壁を乗り越えていけば、必ず道は開けます。