10月1日より新型コロナワクチン接種が開始されました。
このワクチンは現在流行しているJN.1系統株に対応したワクチンとなっています。
コロナウイルスは変異が凄まじく早く、半年くらいで流行株が変わってゆきます。
そのため以前に感染したことがあってもワクチンを受けていても、また感染してしまうのです。
本当に厄介なウイルスですね。
コロナに罹るとそれなりの高熱が出ますし、咳や倦怠感が1ヶ月以上持続する人をたびたび経験します。厄介な病気であることは変わりません。
またコロナの感染状況ですが、最近はあまり話題になっていませんが実はそれなりに流行しています。学校で流行っているとか、職場で流行っているなどの話を耳にします。
コロナは夏と冬に流行すると言われていますので、きっと冬場にまた大きく流行るでしょう。
さてコロナワクチンを打つ意味ですが、感染予防と重症化予防となります。
残念ながらワクチンを接種しても絶対に感染しない状態になる事はできません(2023年のデータではおおよそですが50%程度の予防効果とされています。凄く高くはないですね)。
入院予防効果はワクチンを4回接種した人では78%と報告されています。入院するほど酷くなることは予防してくれるようです。
それなりに効果があることは分かりましたが接種どうしましょうか?
あとは副反応や値段との相談だと思います。
今回もコロナワクチンはmRNAワクチンです(当院ではファイザー社製を利用)。
以前の接種時に強い副反応(発熱、倦怠感、疼痛、腫れなど)を経験された方は無理に接種する必要はないと思います。
また65歳未満の方は補助がないため非常に高額な自己負担が発生します(当院では16000円)。大きな基礎疾患がなくコロナに罹患しても自力で治る可能性が高い方も無理に接種する必要はないでしょう。
しかしコロナに罹患しても休んでいられない人、多数の方と接触する人、コロナ後遺症をできるだけ予防したい人などは接種を検討されては如何でしょうか。
以上私なりの考えを記載させて頂きました。
接種するかどうかの判断材料にして頂ければ幸いです。
何かご不明な点はスタッフや医師へご相談下さい。
わかまつ呼吸器内科クリニック
若松俊秀