院長ブログ

がん検診について

2018年08月10日│院長│診療日記

 

がん検診について 

 

亀田クリニックの先生が貴重な情報を共有して下さっていたので皆様へもお伝えしたいと思います。

亀田クリニックは有名な亀田総合病院の系列施設です。日本を代表する医療機関の1つですね。 

さて今回の内容はがん検診の基準についてです。 

当院でも診療をしていると、がん検診をどうしたら良いかと質問を頂く事があります。 

毎年人間ドックを受けるというのが原則とは思いますが、全ての人が毎年ドックを受けるは難しいですね。

 

そこで亀田クリニック様が科学的根拠に基づき患者さんにお勧めしているがん検診の基準を以下に記載致します。 

 

○大腸がん検診:50歳〜75歳 便潜血毎年「2回法」か、大腸内視鏡3〜10年毎。家族歴がある方は要相談。 

○胃がん検診:50歳以上 胃バリウム検査を1〜3年毎か、上部消化管内視鏡を2〜3年毎。 

○乳がん検診:40歳〜75歳 マンモグラフィーを2年に1回。 

○子宮頸がん検診:性交開始後21歳〜65歳 子宮頸部擦過細胞診を3年に1回。 

○肺がん検診:55歳〜80歳、喫煙歴(1日1箱×30年以上相当)がある方のみ低線量肺CTを毎年。 

 

前述しましたが、可能であれば毎年人間ドックを受けしっかりチェックをなさって下さい。どうしても難しい方でも上記の基準範囲の検診はぜひ受けて病気の早期発見に努めて頂きたいと思います。皆様のお役になれば幸いです。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

100歳を超えている人達は何が違うの?

2018年07月30日│院長│診療日記

 

100歳を超えている人達は何が違うの? 

 

皆さん、センテナリアンという言葉をご存知でしょうか。 

これは「1世紀(センチュリー)を生きた人」という意味で、100歳を超えた人を指しています。 

 

この言葉は、先にNHKスペシャルで放送された番組で知りました。

ご覧になった方もいるのではないでしょうか。100歳を超えても現役で仕事をされる方々が取り上げられていました。

こんな風に元気に年を取れたら良いですよね。 

 

さて、このような凄い方々を見て、どうすればこのように元気に長生きできるのか知りたくなります。 

 

 

まず気になるのは遺伝的要素です。確かに長生きの家系というのはあります。

しかし現在の研究では遺伝的要因は約25%、環境的要因が約75%とされています。

自分で何とかできる要素の方が断然大きいということです。 

 

 

センテナリアンの1つの特徴として、CRPが低いという事が指摘されています。 

 

CRPとは炎症反応を表す数値です。よくわれわれ医師も患者さんの病気を調べるときに利用しています。例えば肺炎の場合は数値がグンと上昇しますので、病気の勢いを測るために利用します。数値が下がれば病気が改善してきたと判断します。 

 

 

今回利用された数値は高感度CRPだと思います。

 

ほんの僅かな変化を検知することができます。

実は高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病があると慢性炎症が生じてCRPが上昇することが知られています。

そしてこの高感度CRPが高値の人は動脈硬化が進展しやすい事が報告されています。 

 

センテナリアンはCRPが低いということは、体の中で慢性炎症が生じておらず、動脈硬化が生じにくい状態が維持できているということでしょう。 

 

 

この慢性炎症を抑えることが、元気に長生きする秘訣ということが見えてきました。 

ではセンテナリアンはどんな生活を送っているのでしょうか。 

 

だいぶ長くなってしまったので、ここから先は次回にさせて頂きます。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

“最先端”がん治療トラブル

2018年07月21日│院長│診療日記

 

“最先端”がん治療トラブル 

 

このような名前が付いた番組が今年の6月にNHKクローズアップ現代で放送されました。

私も知らなかったのですが、ネットで情報をキャッチして急いで情報を集めてみました。 

 

番組を見ることはできませんでしたが、クローズアップ現代のホームページに詳細が載っていたので内容を確認することができました。 

 

最先端医療と銘打った中身の全く分からない治療に高額な費用を費やし、悲劇的な結果となってしまった方々の経過が載っていました。 

 

このような事が起きた原因としてはいろいろと考えられますが、1つはインターネットの発達により誰でも多量の情報にアクセスできるようになったことが挙げられるでしょう。

残念ながらインターネットの情報は玉石混交で、善意から記載された情報もあれば、言葉巧みに誘導しようという情報もあります。

 

それを我々は自分の責任で取捨選択しなければいけません。

 

特にがん患者さんやその家族は藁にもすがる思いで情報を集めているでしょうから、どうしても冷静な判断が難しいのだと思います。 

 

この番組では、「こんながん治療に注意!」として、 

  1. エビデンス(科学的根拠)が不十分 
  1. 高額 
  1. 標準治療を否定 

 

を挙げていました。なるほどと納得の内容でした。是非一度、ホームページをご覧頂くことをお勧め致します。 

 

 

今回の内容が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。 

 

疲労について

2018年07月09日│院長│診療日記

疲労について

 

最近、いろいろと忙しく疲れたなあと感じる事が多くありました。

健康管理には結構気をつかっているつもりでしたが、なかなか管理は難しいものです。

疲労を感じながら、ふと疲労とは一体何なのだろうと疑問に思い少し調べてみました。

 

幾つかの資料を読んでみたのですが、一言で説明できるようなものではなく、かつまだまだ不明なことも多いようです。

 

1つ言えることは、疲労は身体や脳の活動により発生した老廃物により、脳が機能低下を起こしている状態です。

脳はこの状態は危険のため疲労感を生じさせて休むように促します。この状態で睡眠をとれば老廃物は処理され疲労感は消失します。

 

結局、体を動かして感じる疲労もデスクワークをやって感じる疲労も、脳が生み出している状態と言うことです。脳が全身の状態をチェックし休めと言っているのが疲労感ということなのですね。

 

そして疲労をとってくれるのが睡眠です。良質な睡眠をしっかり取る事が、疲労を脳や体から取り去ってくれます。

 

気をつけないといけないのは、カフェインやサプリメントなどで疲労をごまかして頑張り続けると、身体や脳にダメージを生じ病気を引き起こしてしまいます。

 

日本人は寝ずに頑張るのが美徳のように考えがちですが、きちんと疲労に向き合い睡眠をきちんと取ってコントロールすることこそ、本当の生産性向上だと感じました。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

睡眠はこれからもっと注目されますよ!

2018年06月25日│院長│診療日記

睡眠はこれからもっと注目されますよ! 

 

先日、高校生の方々が睡眠について勉強したいと来院されました。 

 

いろいろな質問に対し、私に分かる範囲ですが説明させて頂きました。 

一生懸命に話を聞いて頂き、とても有意義な時間を過ごすことができました。 

 

話をしながら、今は高校生が睡眠について興味を持つようになったのだと、感慨深いものがありました。 

 

 

少なくとも10年前には睡眠というものはそれほど重要視されていなかったと思います。

逆にできるだけ睡眠時間を減らし頑張る人間が偉いという風潮だったと思います。

 

 

しかし今は睡眠がいかに大事なものか理解されるようになり、睡眠をしっかりとって脳も体もスッキリした状態で日中を過ごす事が推奨されるようになってきました。 

 

 

睡眠は、日中にフル回転していた脳をクールダウンさせ、脳に溜まった老廃物を綺麗にします。

また学んだ事をしっかり記憶として保存するための作業も行っています。

ホルモンなどを作用させ、傷ついた身体のメンテナンスを行い、筋肉をより強力にします。

他にも書き切れないほどの重要な働きを体は睡眠中に行っています。 

しかしこれほど重要な睡眠ですが、まだまだ分からないことだらけです。 

 

 

先日は筑波大学より「眠気」の正体となる物質の一部が同定され、「Nature」という凄い英科学誌に掲載されたそうです。 

これからますます睡眠は注目されてゆくでしょう。 

 

 

是非皆さんも睡眠について興味を持って頂き、良い睡眠をとりながら元気に生活してゆきましょう。

睡眠を扱う医療機関として当院もできるだけ情報を集め皆さんへ紹介してゆきたいと思います。 

 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

健康的な食事ってなんなの?

2018年06月11日│院長│診療日記

健康的な食事ってなんなの? 

 

最近は健康への関心が非常に高いため、いろいろな情報が飛び交っています。 

テレビでもネットでも健康関連の話題をたくさん目にします。 

しかし中には言っていることが他とだいぶ違っていたり、健康のためにこれを買って下さいという商売のものもあります。 

皆さんも何が本当に良いのか疑問に思うことが多いのではないでしょうか。 

実は私もよく分からなくなった一人です。 

 

 

私は医者で人体の事をよく知っている立場ですが、実は人体の生理的な働きや病気については詳しいですが、健康的な食事は何か?という問いに答えられる情報は持っていませんでした。

実は日本の医学は、基本的に病気を治すことに特化しているため、予防に関してはそれほど重点が置かれていなかったのです(最近の医学教育は変わってきているのかもしれませんが)。

 

そのため、改めて自分なりにいろいろと情報を集めて勉強している最中です。 

 

そんな中、面白い書籍に出会いました。 

 

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」著者:津川友介 

著者はアメリカで働く医師です。

この方が信頼できる研究論文を選び出し導き出した結論が記載されています。

とても読みやすく直ぐに読める本なので皆さんにもお勧めです。 

 

その中の重要な結論を記載しておきます。 

 

本当に健康に良いとされる食品は、

①魚、

②野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、

③黄色い炭水化物(玄米、蕎麦、全粒粉を使った黄色いパンなど、精製されていない炭水化物のこと)、

④オリーブオイル、

⑤ナッツ類の5つとされています。

 

非常にシンプルですね。 

 

あとはバランスと食べる量を考えてゆけば良いわけです。

決して何か高価なものを食べなければいけないわけでも、特別なものを食べる必要もないというわけです。

私もこの本を読んでなんだがホッとしました。さらに日本食の良い部分も取り入れていければ、最高なのではないでしょうか。 

 

だいぶ長くなってしまったので、今回はこの辺で終わりに致します。 

最後までお読み頂き誠にありがとうございました。 

読書から学んでいます。

2018年05月23日│院長│診療日記

読書から学んでいます。 

 

当院はたま〜にですが、読書発表会を行います。

自分が読んだ本について感想を述べてもらいます。 

何でそんな事をするのかと不思議に思われるかと思いますが、

読書から何かを学んでこれからの人生に活かして欲しいと考えています。

当院は若いスタッフが多いのでこのような取り組みも必要と考えています。

みんな一生懸命読んで素敵な感想を話してくれます。 

 

 

私は中学生の頃から結構な読書少年だったと思います。

司馬遼太郎さんの本はどれだけ読んだか分かりません。

「坂の上の雲」「燃えよ剣」「飛ぶが如く」「龍馬がゆく」など何度も読み返しました。

学生の頃は、村上春樹さんが非常に有名になった時なので、

これもご多分に漏れずほとんど読んだと思います。 

 

これらの読書経験が今の自分にどのような影響を及ぼしているのか正確な評価はできませんが、

想像力を養い自己を確立することができたのではないかと思います。

 

人がどう言おうが自分がこう思ったら進んでゆく性格は、

かなり影響を受けている気もします

(司馬遼太郎さんの主人公は、自分の道を信じて歩み続けた人達が多いですよね。かってな妄想ですが・・)。 

 

私もスタッフも、もっともっと読書を通して勉強し成長してゆこうと思います。

どうぞ皆様、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 

酒が弱いのは有利?

2018年05月07日│院長│診療日記

酒が弱いのは有利? 

 

最近、とても興味深いニュースがあったのでご報告します。 

理化学研究所などの分析により、日本人はお酒が弱くなるように進化してきたことが分かったそうです。

 

アルコールに弱い体質が何らかの理由で生存に有利に働いたと予想されていますが、なぜあえて弱くなるように進化したのかはまだ不明のようです。

欧米人がアルコールに強いのとは正反対ですね。 

 

 

酒が飲めないと肩身の狭い思いをしてきた方もいらっしゃるかと思いますが、その理由が解明されて飲めないなりの理由がハッキリすると、実はとてもありがたい体質だったという事になるかもしれません。 

 

なんだかとても興味深いお話しですね。 

また続報があればご報告したいと思います。 

 

体の求めるままに行動しては健康を損ねてしまう!

2018年04月23日│院長│診療日記

体の求めるままに行動しては健康を損ねてしまう! 

 

「ストレスで食べて太ってしまった!」 

という事態は多くの方が経験していると思います。 

 

脂質異常症や糖尿病など体重に関連する疾患は多くあり、体重管理がとても大切な事は皆さんご存知です。 

それでも食べてしまうのは、強力に誘導する力がかかっているからです。 

 

その1つがホルモンにある事が報告されていました。 

ホルモンというのは、血液などを介して体中を回り様々な部位に影響を与える物質です。有名なものにインスリンがありますね。 

どうやら夜には、空腹を感じさせるホルモンが増え、満腹を感じさせるホルモンが減るそうです。そして日中のストレスによってこの傾向は強まるそうです。 

困った話ですね。 

 

なぜこのような事が起きるのでしょう。ここからは私の想像ですが、大昔の人類にとってストレスとは飢餓に直接結びつく状態だったのでしょう。そのためストレスが生じたときはできるだけ体内へ栄養を蓄え、長期間のストレス状態に備えたのではないかと思います。しかし現在の日本人はストレスと栄養状態は全く別の次元になっています。ストレスを感じても食べるものは潤沢にあります。 

 

このような状態において体の求めるまま食べてしまっては、逆に体を壊してしまいます。状況を理性で把握して対応するしかないのでしょうね。 

 

有効な対策の1つとしては、高カロリーで直ぐに食べられるようなものを家に置かない事が挙げられるでしょう。目の前に美味しそうな物があれば我慢するのは厳しいですよね。 

 

皆さんもストレスと食事に何とか折り合いを付けて健康を守ってゆきましょう! 

 

治療1回5000万円!?

2018年04月18日│院長│診療日記

治療1回5000万円!? 

 

先日、衝撃的な記事を読みました。 

なんと、1回の治療に5000万円かかる治療が出てきたというのです。 

 

 

血液の中の細胞の1つであるT細胞を取り出してきて、癌細胞を認識できるようにして再び体内へ戻す治療です。 

体に戻されたT細胞は、癌細胞を見つけては攻撃してくれます。 

 

この治療はB細胞性急性リンパ芽球性白血病や大細胞型B細胞リンパ腫に有効性が認められたそうです。 

いよいよ全く新しい医療の時代が始まったと実感させるニュースでした。 

 

しかしそうは言ってもとんでもない費用です。 

今までの我々が慣れ親しんできた化学合成された薬ではなく、細胞やウイルスを操作して行う全く新しい治療であり、そのノウハウの確立や製造には今までの常識を越えたコストがかかるのでしょう。 

 

 

これはアメリカの話ですので日本でこの治療が受けられるわけではありません。 

(くれぐれも現在の日本で自費診療として行われているよく分からない免疫療法と一緒にしないで下さいね) 

 

 

日本でも、肝炎や癌の治療薬が非常に高額であり、これを全て保険診療で賄ったら国が潰れてしまうという議論が起こった事は記憶に新しいところです。 

今までの日本は、皆保険のおかげで誰でも世界最先端の治療を受けることができました。しかもこれからますます医療は進歩し、検査や治療費は高騰してゆくでしょう。移植治療がもっと発展してくると、億を超える治療費となるのは間違いありません。 

 

 

これからは受けられる検査・治療に制限がかかり、それ以上の医療を受けたい人は自分で費用負担する時代になるのでしょう。 

いろいろと考えさせられるニュースだったので報告させていただきました。 

 

Copyright 2013 長野県長野市のわかまつ呼吸器内科クリニック All rights reserved.