健診・検診はどこまで必要なの?

こんにちは、わかまつ呼吸器内科クリニックの若松です。
今回は健診・検診についてお話しさせて頂きます。

 

まずは健診と検診の違いについて説明致します。

健診は:「健康状態を調べる」
検診は:「特定の病気を早期発見する」

何だか分かりにくいですが、病気にならないようにメタボリックシンドロームなどをチェックするのが健診
会社で行う定期健診もこちらになります。病気の危険因子がないか調べることが目的です。

 

それとは別に、癌などを特定の病気を早期発見するのが検診となります。
がん検診がこちらに当てはまります。
人間ドックは癌の早期発見も大事な目的になりますから健診+検診になるでしょう。

 

私は両方ともとても大事と考えていますので、当院に受診されている方には可能であれば人間ドックまで施行し健診と検診の両方を行う事をお勧めしています。

しかし人間ドックの内容も多岐にわたります。
なかにはPET検査など非常に高度な内容も含まれるものもあります。
これらは自費となりますのでかなり高額な費用負担となります。

どこまで検査するか正直なところ正解はありません。
毎年高度な内容を施行される方もいれば、数年に一度実施される方もいます。
実は高度な内容もやれば良いというわけでもなく、科学的にその意義が証明されていないものもあります(やって無駄というわけではなく、検査の意義が不明ということです)。

 

しかしぜひ以下の内容は検討して頂きたいと思います。
以下の内容は健診を行った方がより長生きすると科学的に証明されている内容となります。

🟣大腸がん検診:45〜75歳(便潜血毎年か、大腸内視鏡3〜10年毎)家族歴がある人は要相談。

🟣胃がん検診:50歳以上(胃バリウム検査を1〜3年毎か、胃カメラを2〜2年毎)。

🟣乳がん検診:50歳(もしくは40歳)〜75歳(マンモグラフィーを2年に1回)家族歴のある人は要相談。

🟣子宮頸がん検診:性交開始後21歳〜65歳(70歳)(子宮頸部細胞診を3年(2年)に1回またはHPV検査5年毎±細胞診)。

🟣肺がん検診;50〜80歳、喫煙歴(1日1箱×20年相当)があり、禁煙15年未満の方のみ低線量CT.を毎年。

 

先ほども記載しましたが、上記以外は実は検診の意義が証明されていないためどこまで検査するかは自己判断となります。
がん検診の詳細について知りたい方は国立がん研究センターにアクセスしてみて下さい。

今回は以上となります。
この内容が少しでも皆さんのお役になれば幸いです。

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若松俊秀

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