睡眠の効果と大切さ
「人はなぜ眠るのか」、「なぜ睡眠が必要なのか」は完全には明らかにされていませんが、その多くは脳や体をやすませ、健康を維持することに必要不可欠だと考えられています。また成長や寿命にも睡眠は多く関わっている事が分かっています。
現在の日本人の睡眠時間は、年々短くなってきています。日本人は世界的にも勤労で知られており、忙しい毎日を過ごす中で、睡眠は削りやすいというわけです。しかし私たちは睡眠の大切さをないがしろにしているのではないでしょうか?
睡眠が不足すると機能が低下する?
睡眠が足りなくなると脳の修復が十分でなくなり結果として以下のような症状が現れます。
・集中力の低下
・苛立ちやすい
・理解力、判断力の低下
・日中の強い眠気
・病気になりやすい etc…
また、睡眠不足によるストレスの増加は、うつ病などの精神疾患を発症するリスクも増えると言われています。
このことから睡眠不足は体に様々な悪い影響を与える事が分かります。
睡眠の効果について
・脳と体の疲れをとる
体をあまり動かさないデスクワークなどでも、脳は常に活発に活動していて、たくさんのエネルギーを消耗しています。その疲れをとる為にも睡眠が必要です。また脳の疲れをとるには、体の数倍の睡眠が必要と言われています。
・体の成長や老化の防止
睡眠中は成長ホルモンが分泌される貴重な時間です。成長ホルモンは、入眠後に現れるノンレム睡眠(夢を見ていない時)の時に特に多く分泌されます。成長期など体が大きくなる時期には睡眠をよく取り、たくさん成長ホルモンを分泌させることが成長の秘訣です。
また成長ホルモンには、大人にとっても重要で古くなった肌や怪我の修復・再生、脂肪の燃焼させる働きなどがあるため、質の良い睡眠をとることで、若さを維持することや老化の防止にも役立ちます。
・記憶の定着と学習効果の効率
人の脳には睡眠中に、その日に起こったことや学習した内容を整理し、記憶として留めておく必要があることを定着していると考えられています。
記憶を定着させ、試験やテストの時に学習効率を出すには、少なくとも3時間以上の睡眠が必要だと考えられます。
よく試験日前に一夜漬けをして一睡もせず試験に挑むということがありますが、これでは記憶が整理されていないばかりか睡眠慣性が働いてしまい、頭がボーっとして本来の力が発揮できない可能性があります。
睡眠にはいろいろな効果があることが分かります。
改めて睡眠の効果は、体や心の健康を維持していく為にとても大切なことであり、その大切さを一緒に再認識していきましょう!!
検査技師 宮嶋