院長ブログ

寿命は延びるのか?

2018年11月17日│院長│診療日記

先日、面白い記事を読みました。

 

老化の研究をされてきたジュディス・キャンピシ教授へのインタビュー記事です。

 

現在は老化を遅らせる薬が開発されてきているそうです。

この先生はその薬を開発されている方です。

そうなると気になるのが、一体人間は何歳まで生きられるかということですね。

 

 

しかしその先生のお話では、老化を遅らせるということは健康寿命を延ばすということであり、寿命を延ばすということではないそうです。

 

 

現在の医療の常識ではやはり最長でも115年位が寿命の限界と言われているようです。

今の我々にできる事は、これからの100歳時代にいかに元気に寿命を全うするかということです。

 

長く生きることができても、好きなこともできず病院通いばかりではイヤになってしまいますよね。

 

残念ながらまだ老化を遅らせる薬が実用化するには、まだまだ時間がかかるようです。

 

今の我々にできる事は、確実に健康に良いと分かっていることをしっかり継続することです。

それは体に良いものをしっかり選んで適量食べ、定期的に運動することです。

ありきたりな結論で申し訳ありませんが、もう少しすればお薬で老化を遅らせる時代が来るでしょう。

 

凄い時代が来ますね。一緒に頑張りましょう!

 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

また皆様のお役に立つような情報を書いてゆきたいと思います。

これからもよろしくお願い申し上げます。

 

運動って本当に大事なんです!

2018年10月27日│院長│診療日記

運動って本当に大事なんです! 

 

先日、学会で勉強してきたことについて、また少し報告したいと思います。 

 

前回に引き続いて運動の重要性についてです。 

まず体力の重要性について指導がありました。

実は死亡の危険率では太っている痩せているという問題より体力があるかないかで差が出るそうです。

 

 

フィットネスをして体重の変化・体力の変化で比較したところ、なんと体重は関係なく体力が増加した人ほど死亡率が低かったそうです。

 

別の報告では体力の低下している人は中年期ですでに脳体積低下を認めているそうです!

逆に週2回以上運動していると、アルツハイマー病は0.38倍、認知症は0.48倍までリスクが下がるそうです。

 

さらに有酸素運動は海馬のサイズを優位に増大させるそうです(海馬とは大脳の一部で記憶に重要な役割を果たす場所です。

認知症では海馬の減少が認められます)。

 

なんだか運動しないことが恐ろしくなるような話ですね。 

 

また筋肉が少ないことによる弊害も教えて頂きました。

筋肉と肝臓は血中の糖質を蓄積する力を持っています。

そのため筋肉量の多い人はそれだけ糖質を筋肉に吸入してくれます。

すなわち血糖値が良好に保たれやすいのです。

 

逆に筋肉が少ない人は、肝臓だけで血糖を処理しなければいけないため、

血糖値が上昇しやすく、処理しきれなかった糖質は肝臓に溜まって脂肪肝の原因となります。

 

痩せているのに脂肪肝を指摘されたことがある人は、ひょっとすると運動不足のため筋肉が少なく、

すぐに脂肪肝になってしまう状態なのかもしれません。 

 

今回講義をして下さった先生は、運動不足は喫煙と同じくらい身体に悪いと力説されていました。 

 

さあ運動不足を認識している皆さん、頑張って運動を始めましょう! 

何も難しい運動をする必要はありません。

万歩計を付けて8000歩以上を目標に歩けば良いそうです。

 

 

通勤、家事、買い物、などなど様々な機会を使って身体を動かしてゆきましょう。

きっと血圧や血液検査の結果も良くなるに違いありません! 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

ビタミン剤は気をつけて活用しましょう!

2018年10月10日│院長│診療日記

ビタミン剤は気をつけて活用しましょう! 

 

ある医師(酒井健司先生)の記事を拝見したところ、 

「ビタミン剤「たくさん取れば健康になる」という誤解」という記事がありました。 

 

昨今は健康志向の強まりと共にサプリメント流行りです。

ドラックストアへ行けば沢山のサプリメントがありますし、ネットでもサプリメントを推奨するサイトはたくさんありますね。

サプリメントは健康のために必須という印象すら与えています。 

 

 

今回の記事では少し古いですが、1994年にニューイングランドジャーナルという権威ある雑誌に載ったレポートが紹介されていました。 

 

肺癌のリスクの高い方を集めて、

 

ベータカロチンとビタミンEを摂取する群、

ベータカロチンのみ摂取する群、

ビタミンEのみ摂取する群、

プラセボのみの群に分けて試験が行われました。

 

結果としてはベータカロチンを摂取していた群に肺癌の発症率が上がってしまったそうです。 

 

 

この原因はまだ解明はされていないそうです。

 

しかしビタミン剤は全て安全という認識は捨てて頂いた方が良いでしょう

(もちろん必要なケースもあると思います。その際はしっかり知識と経験を持った人と相談し取り入れるべきだと思います)。 

 

またバランスの良い食事が取れないので、足りない分をサプリメントで補うという考えも危険かもしれません。

 

野菜や果物が体に良いと言うことは間違いない話ですが、

それを加工してしまうと(例えば果汁100%ジュースなど)、

その利点が得られないそうです(摂らないよりは摂った方が良いかもしれませんが・・)。

 

食物はそのままの形を活かして摂取することで、身体に良い効果を現してくれると言うことですね。 

 

面倒くさい気もしますが、便利になりすぎた現在の食生活を見直すきっかけにして頂ければ幸いです。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

 

 

ビタミン剤に効果はあるの?

2018年09月22日│院長│診療日記

ビタミン剤に効果はあるの? 

 

6月の事ですが、lifehackerというサイトに「マルチビタミンは効果があるの?」という記事が載っていました。 

この記事にあるとおり、最近は健康維持のためにビタミン剤を摂取することが普通になっています。

 

 

しかし思い出してみればこのような状態になったのはここ10年くらいではないでしょうか。

恐らく健康意識の高まりと共に、ビタミン摂取も話題になる様になりました。

 

またビタミン以外にも健康食品と言われているものが沢山出て来ました。

これらについては良いと言う人と意味が無いと言う人がいてどちらが正しいのか判断に迷ってしまうケースが多々あります。 

 

 

私としては健康食品についてはあまり信用していないのですが、ビタミンやミネラルのサプリメントについては悩むことがあります。

今回引用した記事には、ある論文の結論としてサプリメントを服用することによる全体的なメリットはないと結論づけていました。

 

しかし、これらのサプリメントを使用して患者さんのために一生懸命診療されている先生もいます。

私も数人の先生を存じ上げていますが、信念を持って診療をされている方々です。 

 

 

実際はどちらが正しいのでしょうか?残念ながら私もまだ結論は持っていません。

医師である私も悩んでいるくらいですから、皆さんも判断は難しいのではないでしょうか。

しばらくは一緒に悩みながら必要そうなものを少しだけ使用してゆく状況が続きそうな気がします。 

 

サプリメントについてお悩みの場合はご相談下さい。一緒に悩ませて頂きます。 

 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

物忘れについて

2018年09月01日│院長│診療日記

物忘れについて 

 

ここ最近、何度か患者さんから物忘れについて相談がありました。 

人の名前がすぐに出てこない!とか、大事なものをどこに置いたが忘れてしまった!などです。 

 

確かに今までスッと思い出せたことがすぐに出てこないと不安になりますね。 

物忘れが認知症の初期症状ではないかと心配されている方は多いのではないでしょうか。 

 

私は神経内科の専門医ではないため細かい説明はできませんが、単なる物忘れと認知症の違いをご理解頂けると安心頂けると思います。 

そのポイントとは、“忘れてしまった”と自覚のある場合は大丈夫ということです。 

 

人や物を憶えているけど名前が出てこない、ある物を何処かに置いたはずだけど思い出せない、などは単なる物忘れですので大丈夫です。 

わたしも薬の名前がすぐに出てこなくて右往左往することあります。 

(今も右往左往という言葉が思いつかなくて辞書で調べました) 

 

認知症の場合は、人や物そのものを忘れてしまっている、物を置いたということも忘れてしまっているという形になります。 

 

 

物忘れもできれば回避したいところですが、やはり全てを憶えていることなどできません。特に現代社会はインターネットの普及もあり情報が氾濫しています。とても憶えきれる情報量ではありません。脳が保持しきれない情報を削除してしまうことは致し方ないのです。 

 

しかし大事な自分の脳を一生涯良好な状態に維持する努力も必要です。これはまた別の機会に書きたいと思います。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

がん検診について

2018年08月10日│院長│診療日記

 

がん検診について 

 

亀田クリニックの先生が貴重な情報を共有して下さっていたので皆様へもお伝えしたいと思います。

亀田クリニックは有名な亀田総合病院の系列施設です。日本を代表する医療機関の1つですね。 

さて今回の内容はがん検診の基準についてです。 

当院でも診療をしていると、がん検診をどうしたら良いかと質問を頂く事があります。 

毎年人間ドックを受けるというのが原則とは思いますが、全ての人が毎年ドックを受けるは難しいですね。

 

そこで亀田クリニック様が科学的根拠に基づき患者さんにお勧めしているがん検診の基準を以下に記載致します。 

 

○大腸がん検診:50歳〜75歳 便潜血毎年「2回法」か、大腸内視鏡3〜10年毎。家族歴がある方は要相談。 

○胃がん検診:50歳以上 胃バリウム検査を1〜3年毎か、上部消化管内視鏡を2〜3年毎。 

○乳がん検診:40歳〜75歳 マンモグラフィーを2年に1回。 

○子宮頸がん検診:性交開始後21歳〜65歳 子宮頸部擦過細胞診を3年に1回。 

○肺がん検診:55歳〜80歳、喫煙歴(1日1箱×30年以上相当)がある方のみ低線量肺CTを毎年。 

 

前述しましたが、可能であれば毎年人間ドックを受けしっかりチェックをなさって下さい。どうしても難しい方でも上記の基準範囲の検診はぜひ受けて病気の早期発見に努めて頂きたいと思います。皆様のお役になれば幸いです。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

100歳を超えている人達は何が違うの?

2018年07月30日│院長│診療日記

 

100歳を超えている人達は何が違うの? 

 

皆さん、センテナリアンという言葉をご存知でしょうか。 

これは「1世紀(センチュリー)を生きた人」という意味で、100歳を超えた人を指しています。 

 

この言葉は、先にNHKスペシャルで放送された番組で知りました。

ご覧になった方もいるのではないでしょうか。100歳を超えても現役で仕事をされる方々が取り上げられていました。

こんな風に元気に年を取れたら良いですよね。 

 

さて、このような凄い方々を見て、どうすればこのように元気に長生きできるのか知りたくなります。 

 

 

まず気になるのは遺伝的要素です。確かに長生きの家系というのはあります。

しかし現在の研究では遺伝的要因は約25%、環境的要因が約75%とされています。

自分で何とかできる要素の方が断然大きいということです。 

 

 

センテナリアンの1つの特徴として、CRPが低いという事が指摘されています。 

 

CRPとは炎症反応を表す数値です。よくわれわれ医師も患者さんの病気を調べるときに利用しています。例えば肺炎の場合は数値がグンと上昇しますので、病気の勢いを測るために利用します。数値が下がれば病気が改善してきたと判断します。 

 

 

今回利用された数値は高感度CRPだと思います。

 

ほんの僅かな変化を検知することができます。

実は高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病があると慢性炎症が生じてCRPが上昇することが知られています。

そしてこの高感度CRPが高値の人は動脈硬化が進展しやすい事が報告されています。 

 

センテナリアンはCRPが低いということは、体の中で慢性炎症が生じておらず、動脈硬化が生じにくい状態が維持できているということでしょう。 

 

 

この慢性炎症を抑えることが、元気に長生きする秘訣ということが見えてきました。 

ではセンテナリアンはどんな生活を送っているのでしょうか。 

 

だいぶ長くなってしまったので、ここから先は次回にさせて頂きます。 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

“最先端”がん治療トラブル

2018年07月21日│院長│診療日記

 

“最先端”がん治療トラブル 

 

このような名前が付いた番組が今年の6月にNHKクローズアップ現代で放送されました。

私も知らなかったのですが、ネットで情報をキャッチして急いで情報を集めてみました。 

 

番組を見ることはできませんでしたが、クローズアップ現代のホームページに詳細が載っていたので内容を確認することができました。 

 

最先端医療と銘打った中身の全く分からない治療に高額な費用を費やし、悲劇的な結果となってしまった方々の経過が載っていました。 

 

このような事が起きた原因としてはいろいろと考えられますが、1つはインターネットの発達により誰でも多量の情報にアクセスできるようになったことが挙げられるでしょう。

残念ながらインターネットの情報は玉石混交で、善意から記載された情報もあれば、言葉巧みに誘導しようという情報もあります。

 

それを我々は自分の責任で取捨選択しなければいけません。

 

特にがん患者さんやその家族は藁にもすがる思いで情報を集めているでしょうから、どうしても冷静な判断が難しいのだと思います。 

 

この番組では、「こんながん治療に注意!」として、 

  1. エビデンス(科学的根拠)が不十分 
  1. 高額 
  1. 標準治療を否定 

 

を挙げていました。なるほどと納得の内容でした。是非一度、ホームページをご覧頂くことをお勧め致します。 

 

 

今回の内容が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。 

 

疲労について

2018年07月09日│院長│診療日記

疲労について

 

最近、いろいろと忙しく疲れたなあと感じる事が多くありました。

健康管理には結構気をつかっているつもりでしたが、なかなか管理は難しいものです。

疲労を感じながら、ふと疲労とは一体何なのだろうと疑問に思い少し調べてみました。

 

幾つかの資料を読んでみたのですが、一言で説明できるようなものではなく、かつまだまだ不明なことも多いようです。

 

1つ言えることは、疲労は身体や脳の活動により発生した老廃物により、脳が機能低下を起こしている状態です。

脳はこの状態は危険のため疲労感を生じさせて休むように促します。この状態で睡眠をとれば老廃物は処理され疲労感は消失します。

 

結局、体を動かして感じる疲労もデスクワークをやって感じる疲労も、脳が生み出している状態と言うことです。脳が全身の状態をチェックし休めと言っているのが疲労感ということなのですね。

 

そして疲労をとってくれるのが睡眠です。良質な睡眠をしっかり取る事が、疲労を脳や体から取り去ってくれます。

 

気をつけないといけないのは、カフェインやサプリメントなどで疲労をごまかして頑張り続けると、身体や脳にダメージを生じ病気を引き起こしてしまいます。

 

日本人は寝ずに頑張るのが美徳のように考えがちですが、きちんと疲労に向き合い睡眠をきちんと取ってコントロールすることこそ、本当の生産性向上だと感じました。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

睡眠はこれからもっと注目されますよ!

2018年06月25日│院長│診療日記

睡眠はこれからもっと注目されますよ! 

 

先日、高校生の方々が睡眠について勉強したいと来院されました。 

 

いろいろな質問に対し、私に分かる範囲ですが説明させて頂きました。 

一生懸命に話を聞いて頂き、とても有意義な時間を過ごすことができました。 

 

話をしながら、今は高校生が睡眠について興味を持つようになったのだと、感慨深いものがありました。 

 

 

少なくとも10年前には睡眠というものはそれほど重要視されていなかったと思います。

逆にできるだけ睡眠時間を減らし頑張る人間が偉いという風潮だったと思います。

 

 

しかし今は睡眠がいかに大事なものか理解されるようになり、睡眠をしっかりとって脳も体もスッキリした状態で日中を過ごす事が推奨されるようになってきました。 

 

 

睡眠は、日中にフル回転していた脳をクールダウンさせ、脳に溜まった老廃物を綺麗にします。

また学んだ事をしっかり記憶として保存するための作業も行っています。

ホルモンなどを作用させ、傷ついた身体のメンテナンスを行い、筋肉をより強力にします。

他にも書き切れないほどの重要な働きを体は睡眠中に行っています。 

しかしこれほど重要な睡眠ですが、まだまだ分からないことだらけです。 

 

 

先日は筑波大学より「眠気」の正体となる物質の一部が同定され、「Nature」という凄い英科学誌に掲載されたそうです。 

これからますます睡眠は注目されてゆくでしょう。 

 

 

是非皆さんも睡眠について興味を持って頂き、良い睡眠をとりながら元気に生活してゆきましょう。

睡眠を扱う医療機関として当院もできるだけ情報を集め皆さんへ紹介してゆきたいと思います。 

 

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。 

 

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